レモンドロップス。
ブブッ!!
びっくりしてトランペットの音が勢いよく外れた。
「やっぱりへたくそじゃん」
陽斗はケラケラ笑った。
この前と同じように、ギターケースを背負って、堤防の道に立っている。
「もう~、いっつも変な風に声かけるからじゃない!」
思わず怒ると、
「悪い悪い、なんかびっくりした顔が面白くて」
と陽斗はまだ笑っている。
ごめんね!面白い顔で!!
陽斗はスタスタ降りてくると
「今日も自主練なの?」
「うん、ちょっと・・・。ていうか、陽斗に聞きたいことがあったの!」
せっかくの機会!
あわててあたしは言った。
「陽斗がバンドしてるって聞いたんだけど、もうすぐライブなんでしょ・・・?」