三つの月の姫君
「三人の女神は三つの月にたとえられ、魔物は三人の娘達を女神達への捧げ者として、夜な夜な捧げてきた。ところがだ」
んん、とくぐもる声の調子を見るミスター。
冷たい空気が彼の肺を浸食している。
「ところが娘達は免れようとするあまり、魔術に手を染めたのだ。娘達をなだめすかしておく男をあてがっておいたのにも関わらず」
「『ウィリスのこと』ですね」
ミスターは軽く頷いた。
「そうだ。しかしヤツはフェミナを満足させられず、フィオナと一緒に二人まとめて殺してしまった。あとはフィリアだけ」