三つの月の姫君
 背の高い方が猫背で歩き、主人は胸を張って前をゆく……そのうきうきした表情は少年にも見える。


 実際、ミスターはスキップでオックスフォード大学を卒業している。


「ともかく契約を急げ。ここを新しいテーマパークにする」


 それはまるで、一番遊びたがっているのは彼だと言っているようないい方である。


「しかしこの台座はなんだ。銅像が引きずり下ろされでもしたのか?」


 主人はにやにやしながら、まるで世紀の大発見でもしたようにあるはずのない銅像を見た。



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