三つの月の姫君
「じゃあ、オマエも竜巻と認めるんだな」


「え? でもそれは推測に過ぎないって言うか……」


「このオレが何かを勘違いしたとでもいうのか」


「メッソウモゴザイマセン」


 このひとを怒らせると非常にまずい。


 二人はその不気味な庭園を抜け、帰るつもりだった。


 なによりミスターは自宅ほど精神安定上、安全なものはないと思われた。


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