ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
エピソード24:セパレイト・ウェイズ
それから2週間くらいした頃であろうか、

サボってばかりいて仕事をしない
ミックに俺はキレそうになっていた。

今までは2人でサボったりもしたが、
なぜか最近ミックが少しうっとうしく思えた。

そりゃ、ミックのことは今では一番の親友だと思っている。

実際ミックはミキにいつも


「もしアキになにかあったら真っ先に俺が助ける!親友だから」


と話しているのを俺は知っているし、友情も感じる。

というより、


いつ俺を捕まえてくれるのか?


いつ俺を抱き上げてくれるのか?


いつ俺を抱き寄せ、森へ連れて行ってくれるのか?


妖精が見守る中、いつ森で俺に愛のささやきをしてくれるのか?


想像しただけでムネヤケしてきたが、確かに友情は感じる。

ある日仕事の帰りに俺ぐらいの若い連中が
俺を見て俺をバカにしたようでミックは真っ赤な顔をして
そいつらを怒鳴り散らした事があった。

俺は自分がバカにされていた事など分からず、
いきなり何が起こったのか分からずいた。

相手は4,5人いたにも関わらず1人で立ち向かっていく
度胸はたいしたものだと感心した。

そしてこんなこともあった。

やはり仕事の帰り道、年配のお婆さんが転んだ時だった。

俺は「あっ」と思った瞬間ミックはなんの躊躇も無く
そのお婆さんを抱き上げ「大丈夫ですか?」
と言ってお婆さんの服に付いた泥を払った。


「俺は日本でここまでできるか?」


と考えさせられた。

もし日本で同じ状況に遭遇した時俺は


「かっこつけるのが恥ずかしいから」


と安易に言い訳していたかもしれない。

また、日本にいた時ヒーローが出てくる映画、
たとえば「インディペンデンス・デイ」とかを見ると


「まったくまたヒーロー・コンプレックスかよ!
こんなヤツいねーだろ!」


と非常に冷めたクソガキだったが、
そのミックの姿を見た時思った。


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