ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
エピソード30:同棲ビザ
そろそろ本格的に仕事に嫌気がさしてきて
辞めるべきかどうか悩んでいた。

オーストラリアに来ているのに
なぜ日本人の相手をしなくてはならないのか?
という気持ちでいっぱいだった。

仕事場では英語なんて
話す機会は皆無に等しかった。

働いている仲間の70%ぐらいは
日本人だし、客は100%日本人。

別に日本人が嫌いなわけではない。

せっかくオーストラリアに来ているのに
日本と変わらない環境で働くのがイヤだった。

働いている仲間も特に
嫌いではないし、良い奴も多い。

そしてこういう日本人相手の店で
働いているオージーは日本語も話せ、
むしろ日本人にとっては働きやすい環境だと思う。

しかし俺が求めているものは
そんな環境ではない。

俺の理想はネイティヴ・イングリッシュ
・スピーカーの美人で歌の上手い
シンガーとバンドを組むことだった。

ジョノスでは時折こんなに美人なのに
歌も上手くフレンドリーな
おネエちゃんをよく見かけた。

日本ではそんなクールなおネエちゃんを
探すのは大変だが、
ケアンズではイージーだった。

もちろん美人でなくても、
女性でなくてもいい。

ただジョノスで見かけた
女性のミュージシャン達が
あまりにもカッコ良く、
それが目に焼きついているのかもしれない。


「バイトを辞めて
メンバーを探してみるか・・・」


しかし滞在期間は残り約3ヶ月。

メンバーを探したところで長くはできない。


「どうしたいいいのか・・・」


そんな時だった。
一緒に働いていた日本人のジェニーの
バースデイ・パーティーに行った時の事。

ジェニーという名はニックネームということは
判っていたが本名は知らなかった。

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