ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
なにも知らないファーガスが
笑顔でドアに手をやると


「またまた!冗談ばっかし!」


そしてファーガス、とうとう運転席に
乗り込むとボボ・ブラジルはキレた!


「もういいだろっテメーら!こんな年寄
りを何度も何度もこき使いやがって!」


そしてキーを差し込む瞬間


「ちょっと待て、これみて見ろ!
身体中、管だらけだぞ!
全身にガンが転移してるんだボケ!」


と、その時へレンが
思い出したように言った。


「ファーガス、財布持ってきた?」


「あっ、いっけねー」


と、言って部屋へ戻った。

ボボ・ブラジルの叫びが聞こえたのか、
ボボ・ブラジルは、ひとまず安心した。

しかし1分も掛からない内に
ファーガスが戻ってきた。

それに気が付いたボボ・ブラジル
は最後の切り札を出した。

遠山の金さんの様に着物を
左肩から腕までずりおろし、こう言った。


「この人口透析が目に入らねーか!」


俺は思わず「よっ!ボボさん!」
と言って、割り箸に1万円を挟んで
おひねりを投げようとしていた。

しかしボボ・ブラジルの叫びも空しく
ファーガスはなんの躊躇もなく
エンジンをかけた。


「もうどうにでもしやがれ!」


それ以降、ボボ・ブラジルの叫びは
聞こえなくなった。

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