ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
エピソード22:メイク・ピース
しかしさすが20代前半、

あれだけ飲んだのに酒が全然残っていない。
もしくは12時間ぐらい寝たからか?
気分はすっかり良くなり外でタバコを吸うことにした。

すると突然


「昨日なんであんなに怒ったのかな?」


という思いと同時にサマーへの気持ちの変化があらわれた。


「あんなに怒らずにもっと落ち着いて話し合えば良かったかな・・・」


少し後悔し始めたが、サマーのあの時の顔がどうも

バカにされたように感じたのも事実だ。

しかし一度火がついた俺の心は、

そう簡単に嫌いにはなれずにいた。

今日は土曜日で仕事は休みということもあって

ベッドでぼんやりと考えていた。

2、3時間した頃だろうか電話が鳴った。

電話の主はミックだった。


「ヘイ アキ」


「アー・ユー・OK?」


俺を心配して電話して来てくれた。


「仕事やめないだろう?」


とか


「今からこっちにこい」


と言ってくれたが、行く気にはなれなかった。

すると電話はミキに変わり、俺を説得し始めた。


「アキ、とりあえずこっちに来れば?」


「サマーも仕事でいないし・・・話したい事があるから」


「そう?・・・わかった後で行く」


「絶対来てよ!」


ミキの誘いに内心、嬉しかったが複雑な気持ちだった。

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