好きな人は芸能人
「もう!麗ってば!」


「…えっ…何」

「何じゃないわよ。さっきから呼んでるのに」

麗菜が茫然と振り返ると、幼なじみの梨香が、呆れ顔をしていた。


「あぁ…ごめん」

「どうしちゃったのよ。テレビを見つめて」


梨香は、そういって、
麗菜に下敷を差し出した。


麗菜の大好きな
響 俊也の下敷。

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