どうして、そんなに




「はい」



「美里が、死ぬ前のこと話すね」



……―――――



あたしは事細かに、美里のことを弥生ちゃんに伝えた。



あたしのせいで傷ついて、死んだこと。



弥生ちゃんはゆっくりと頷きながら聞いていた。



「これがあの時のこと」



弥生ちゃんは、ゆっくりとオレンジジュースを飲んだ。



「……何でそのこと話そうと思ったんですか?」



真剣な目であたしを見る弥生ちゃん。



ほんと、今更だよね。



本当はもっと早くに話すべきだった。



「ごめんね、遅くなって。でもあの時のこと、弥生ちゃんにも知ってほしかったの」



どうしても、知ってほしかった。



美里の最期を。



妹の弥生ちゃんに、どうしても…――

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