どうして、そんなに

帰り道の告白




「なー衣里って家どっち方向?」



学校の門を出ると、すぐに分かれ道がある。



「あたしは右のほう」



「あ、じゃあ一緒だ。良かった」



にっこり笑って、右に曲がる。



そういえば、哲ってよく笑うよな。



「ねぇ、哲っていつも笑ってるの?」



「えッ?」



「なんか今日一日だけでも結構笑ってるなーって思って」



見るたびに笑顔な気がする。



ほら今だって、笑ってるよ?



「そっかな~まぁしかめっ面してるより笑ってるほうがよくね?」



「そうかもね。でも哲は笑いすぎかもよ?そんなに楽しいの?」



あたしがそう問いかけると、哲は大きく頷いた。



そっか。



哲は友達たくさんいそうだもんね。

< 9 / 95 >

この作品をシェア

pagetop