もしも私がブスだったら。
私は、帰り道。美亜先輩と帰った。一緒に帰ったら、タイプなども聞けるから、都合が良かった。




「じゃあ・・・。美亜先輩。宮本君はどういうのがタイプ何ですか?」

「うーん。あの子は顔とか別に気にしない。隆也は性格が良ければいいみたい。」



性格・・・。


私の本性を知っているのは、親友の梨菜だけ。

もしも、この性格が回りにバレたら、私の来年のミスコンの優勝も無くなるだろう。



そしたら、人気も当然落ちる。噂はたちまち広がって、宮本くんも私を避けるに違いない。

考えただけで、ゾッとする。



性格ね・・・。





でも、知ってるのは梨菜だけだし、大丈夫だろう。
裏表があるのはやっぱ辛いな・・・。




そんなことを考えていたら、美亜先輩が、


「ちなみに、隆也は今好きな人いないの。だから、安心して☆」


そっか・・・。



良かった。私、どうしちゃったんだろう。



宮本くんのことばっか。私は2年前、恋をしないって決めたのに。

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