もしも私がブスだったら。
その後、私はキレ気味だった。すると、ケータイが鳴った。


「もしもし?」


「あぁ、春香?今どこにいる?」

隆也からだった。




「うーんと・・・。分かりにくい場所。」


「そう。良かったらファミレス行かない?」




「うん!行く!」



「じゃあ、待ってるから。」


「はいはーい。」



私は、知らなかった。この後、予想も出来なかったことが起こると言うのに・・・。

私は、歩道橋の上を歩いていた。


向かい側から見覚えのある奴が歩いてきた。



あぁ、あの時のブス子ねぇ。

目が会った。



「あら、こんにちは。」

と、彼女が言う。


「どうも。」


まるで、今から戦に行くときのような目つき。


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