もしも私がブスだったら。

再び彼は私のもの。

その後も、隆也と私の関係は続いていた。
中田とも会わなくなっていた。

心が入れ替わっていた時間が長いためか、隆也と一度も“デート”をしていなかった。

日曜日の12時。


私は、子供達が遊ぶ地元の公園で隆也を待っていた。
しばらくすると、隆也が来た。

「春香~!」

こんな甘い声をする隆也が可愛かった。そのあと、近くの喫茶店でお茶をした。



「まさか、春香が中田さんだったとは思いもしなかった。」

ウェートレスが持ってきたコーヒーを飲みながら隆也はそう言った。


「まぁ、普通はあり得ないことだし。」

そう、本当はあり得ないこと。
でも、こういうことってあるんだなと思った。


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