レモン

動き出した歯車

  

〜ミキ〜

「しゅら〜!しゅらってば〜!!」
「・・・。」

ボカっっ

「いった〜w」

頭殴ってやった笑
しゅらは最近ボーッとしてる。
話しかけても反応ナシ☆
なんでだろ〜??     

〜朱羅〜

最近のウチは話しかけられても
反応ゼロ☆
ミキにはいってないけど
3日前こんな事があった


3学年、合同体育の日ってのがあって
ミキの好きな人は3年の
志田 真沙斗(しだ まさと)せんぱい。
顔がもぅ、ちょーイケメンで
2年の女子先輩からももてるんだぁ

でも、のほほんとした性格で
チャライ見た目とのギャップが
たまらんらしいw

でも、ウチタイプじゃないな笑
ミキはそのおかげで早く体育館に行きたがる。
でも、めんどくさいから
『先行っていいよ。』っていった。

ウチがその後、の〜んびり歩いてたら
誰かにぶつかった。
先輩だと思って『すいませーんw』っていったら
『あ、大丈夫ッスw』って言う
久しぶりに聞く声だった。
「・・・あ・・・」
レイトだった

少し話して笑いあった。
すごく新鮮で6年の頃に戻ったみたいだった。
でも、それと同時に
自分の中でヘンな感情が
あふれ出てくるのも分かった。
「あのさ・・・「じゃ、体育遅れるからッ!」


レイトが何か言おうとしてたけど
それを遮って涙目で走った。

さっきのレイトの『あのさ。』に
何か期待してる自分が怖くて
逃げた。

そんな自分が怖いよ。


だって、終わったハズ・・・じゃんか・・・
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