また君に…



「悠、後ろの人達仲間?」

「は?んなわけ…」

悠は後ろを見た瞬間、大きなため息をついた。


「美優! ちゃんと捕まっとけよ!? スピード出すから!!」

「う、うんっ!!!」

悠に回した手を強くする。


その瞬間、

ブオオォォォンっ!!!

物凄い勢いで、走り出した。


あ、あり得ないぃぃぃぃぃ!!!!


目をつぶり、悠にしがみ付くのに精いっぱいだった。

少しすると、悠はスピードを落としてくれた。


「大丈夫か?」

「……は…い」

私が答えると、悠の笑い声が聞こえた。


「もう大丈夫だから」

…良かった。
って事は、後ろの人達仲間じゃなかったんだ。

そんな事を考えてると、バイクが止まった。


「着いたぞ」

着いた所は綺麗なマンション。

「ここ何処?」

「ああ、俺らのたまり場」

「そっか…じゃなくて!! …あたしが来て大丈夫なの?」

「大丈夫。総長がオーケーしてくれたから」


はあ。

それなら…。


私は悠について行った。



< 10 / 64 >

この作品をシェア

pagetop