狼くんと放課後LOVE(仮)
断られても仕方ないと思っていた。
けど…莉子は今…
「ご飯、できるまで待っててね」
腕まくりをしながらキッチンで料理をしている。
懐かしい。
この光景…お袋が亡くなったら以来だよ。
莉子が料理を作っている姿をリビングのソファーに座って眩しく感じながら眺めた。
数分後…「できた」上手くできたのか、安堵した表情の莉子。
ニコニコしながら「お待たせ食べようか」と笑った。
「あぁ」
立ち上がりキッチンに向かうとテーブルの上に美味そうなシチューとサラダなどの料理が綺麗に皿に盛りつけられていた。
「チキンは買ってきたものだけど…どうかな?気に入ってくれたら嬉しいな」
「いただきます」
席に座り、シチューをパクリと頬張る。
優しい味が口の中に広がった。
「美味しいよ。莉子」
そう言うと不安だった莉子の顔がパァと明るくなった。
この笑顔をいつまでも守りたいと心から思った。