悪魔の涙は天使の叫び

初めての気持ち


春、それはあたしが初めて男の子を好きになった季節。
たしか、幼稚園の年長だった。




「今日、新しいお友達が来すっっ♪」

なんとも
にこやかで嬉しそうな声でそう告げた歌野先生。

先生の声を聞き
みんなが騒ぎだした。


「ゆ⌒ちゃんっっ♪♪
楽しみだねっ」

いつも一緒にいる
沙羅が好奇心旺盛な目で話しかけてきた。
< 3 / 22 >

この作品をシェア

pagetop