よ つ の は

本番

* 桜 side *


―キーン コーン カーン コーン…

―カチャ…
「ぉ疲れさまです!」

「おーっ、サクラちゃん お疲れっ!
今日もまた、一段とチャーミングリーンちゃんだねぇ!」

「ぁ…あの、部長さん…?
毎日なにか無理矢理に言わなくてもいぃですょ…」
もはや言ってる意味が分からなぃ… 洗剤かっ…?

「そ、それはそうとミヤビは元気にしてる?!
ライブまであと一週間だけど…」

「はい、一応は順調に回復してるんです…
けど、あと一週間で退院は…」

「そっかぁ… さすがにギター無しでライブはできないからねぇ」


「おぅ、ミヤビ元気か?」

「あっ、熊さん… この前は ありがとうございました!」

「はぁ? 何のことだ…」

―…あっ!
「ぃ…いえ、何でもないですっ! あはははっ…
そ、それより みなさんもミヤビが心配でしたら 今日お見舞いに行きません?
みなさんが行けば、きっとミヤビも喜びますよっ!」

「ププッ…
アハハハ!! 俺たちが行ったら喜ぶって?! あのミヤビが?!
サクラちゃん、それは違うよ…
ミヤビはさ、人一倍プライドが高い男だよ? そんな男が自分の弱い部分を、他人に見せたくなんか無いはずだよ」
< 152 / 215 >

この作品をシェア

pagetop