君と出会って
警告
「里奈・・・」

「きっ・・・木下君・・・?」


里奈は意外とすぐに見つかった。

生徒玄関で一人泣いていたのだ。


「木下君・・・私なんかに近づかないほうがいいよ・・・」

「なんで?」

「私といると木下君までいじめの対象になっちゃうよ?私・・・そんなの耐えられないよ・・・」

「これからもっとすごくなるかもしれないよ。いじめ」

「へっ・・・?」

「お前は明日から学校来れるの?」

「そっ・・・そんなの・・」

「来ない方がいいんじゃないの?今のお前だと耐えられそうにないし。ってか今から帰っちゃえば?その方が身のためだと思うけど」

「カバン・・・」

「俺が持ってきてやるよ」

「でも・・・家に帰れば親がいるし・・やめとくよ。私学校にいる」

「じゃあ泣くのやめれば?ただこの先のいじめは覚悟した方がいいと思う。俺はもう戻るから」

「待って!一緒に行こう」

「えっ・・・?」


なぜか僕はとまどった。


「だめかな?」

「いっいいけど・・」

「ありがとう・・・」
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