比翼連理の契り 〜闇に魅入られし者〜

「それに顔色が悪いわ」

「威瑠依の専門部隊にね、知り合いがいるの……大丈夫なのかな……」

「……知り合いが……? 威瑠依から来た商人に詳細聞いてみる? まだ、ここにいるわ」


 凛風は陽紗の頭を撫でながら聞いた。




 陽紗はそのままの状態で少し考え、結論を出すと、凛風の目をしっかりと見据えた。


「ん~ん。聞くより現地に行って確認するよ」

「そう。気を付けて行くのよ」

「うん。しばらくは、向こうにいるんだよね?」


 陽紗は気持ちを切り替え、仕事の内容を確認する。


「そうね。向こうも大変だし、そうしてくれる?」


 凛風は普段の陽紗に戻り、ほっとした。




< 31 / 32 >

この作品をシェア

pagetop