比翼連理の契り 〜闇に魅入られし者〜
「それに顔色が悪いわ」
「威瑠依の専門部隊にね、知り合いがいるの……大丈夫なのかな……」
「……知り合いが……? 威瑠依から来た商人に詳細聞いてみる? まだ、ここにいるわ」
凛風は陽紗の頭を撫でながら聞いた。
陽紗はそのままの状態で少し考え、結論を出すと、凛風の目をしっかりと見据えた。
「ん~ん。聞くより現地に行って確認するよ」
「そう。気を付けて行くのよ」
「うん。しばらくは、向こうにいるんだよね?」
陽紗は気持ちを切り替え、仕事の内容を確認する。
「そうね。向こうも大変だし、そうしてくれる?」
凛風は普段の陽紗に戻り、ほっとした。