ボクがキミをスキな理由【短編集】
合コンのメンバーは男5人に女5人。


高校生らしく1次会はファミレスでやろうってことになり、俺たちは駅前近くのファミレスに立ち寄った。


今時の髪をクルクル巻いた女達。クレオパトラのようにアイラインの濃い女達のなかに、安達はいた。


アイツは多少はメイクはしてるけど…アイツの自然なメイクには凄く好感が持てた。


「モモ。ちゃんと喋ってる?」


「あ…うん。
ユミちゃん、心配してくれてありがとう。」


安達と俺は…お互い何も喋らず、黙々とジュースとポテトを口に入れてた。



気まずかった。



喋りたいことは山ほどあるのに、何を話せばいいのかわからなかった。

< 10 / 461 >

この作品をシェア

pagetop