ボクがキミをスキな理由【短編集】



チラリと見えた彼の横顔は、怖くなるくらいに厳しく大人な表情をしていて、さっきまでの幼くて穏やかな彼はどこにもいない。


それを見て…私はとっても寂しくなった。


今まで私が見て、感じていた彼は誰なんだろう。

それを想うと切なくなった。


その日、複雑な気持ちを抱えながら家に帰ると深夜に成宮くんからメールが届いた。



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送信者:成宮 仁

title:今日はゴメン。

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今日は一緒に帰れなくてごめんね。
帰りがけの星野さんの顔が少し暗かったから心配でメールしました。


今日は空気が冷えてるから星がスゴくキレイに見えるよ。


じゃあまた明日。
おやすみなさい。




Jin

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