ボクがキミをスキな理由【短編集】


「うっ…、うぅー!!!!」



何やら謎の言葉を発しながら、挙動不審に目がキョロキョロと動きまくってる亮介くん。

どうやらテンパッているらしい。
(うーん、カワイイ。)






そんな彼にますますキュンキュンしてしまった私は、思わず


「私が…いろいろ教えてあげるよ?」


…なんて。
どっかのエロマンガにありそうな卑猥な台詞を彼にぶつけてしまった。






まあ…、彼は高2のやりたい盛り。
こうでも言えばエロスなパワーで、あっさりすっきり“付き合う”って言うだろう…っていう計算もあったのに。






彼から出た言葉は


「ゴメン…。
俺、好きでもないコとそういうコトするのは絶対に無理……。」


はっきりとした拒絶。






「俺、上原さんのことはキレイだし可愛いなとは思うけど…。
まだ好きじゃない。」






彼は軽くうつむきながら。
私をやんわりと拒絶した。




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