ボクがキミをスキな理由【短編集】

最初は強引なレイさんに驚いた。



レイさんは俺の出会ったどの女の子よりも積極的で行動的で、アグレッシブ。



いつも攻めて攻めて攻めまくる、そんな肉食派なレイさんに最初はタジタジだったけれど。







「…じゃあ…、亮ちゃんがバイト終わるまで待ってる…。」









俺がちょっと怒るとシュンってなって、捨てられた子犬ちゃんみたいなウルウルの目をするレイさん。



そんなカノジョを見ると、







「よしよし。」









かわいくて、ついつい頭をなでなでしてしまう。









レイさんは攻撃的で肉食派だけど、ふとした瞬間に妹みたいにかわいくなる。







彼女は…
俺になんかはもったいないくらい、可愛くて魅力的な女の子。







大人ときどき子どもな彼女








そんな魅力的なカノジョに、いたって庶民でなんのへんてつもない、この俺。








彼女と付き合いはじめて、早や１週間。








正直、俺は目の前にいるこの女の子に強烈に惹かれてる。








クルクル変わる彼女の表情

時折見せる、女の子らしさ








彼女に惹かれれば惹かれるほど……






俺はどんどん卑屈に暗くなっていく。