ボクがキミをスキな理由【短編集】



「さっ!
キミのカレはOKしてくれたことだから、約束は守ってもらうよ~っ!!」




そう潮見さんが叫んだが最後



後ろにスタンバってたメイクさんやスチールさん、カメラマンがガヤガヤと私に向かって押し寄せる。






「まぁ、キレイな肌♪」

「うん!アキラさんの見る目に狂いはないね!」

「任せて!!
最高にカワイクとってあげるから~!!」





そしてされるがままにされ、
ワケのわからないまま撮影は進み…
10枚近く撮られたところで





「はーい、ありがとう!
最後にこのアンケートにだけ答えてね。」




と小さな紙を渡された。






そこには今日の服のポイントは??
と書かれていたので
私は迷わず“初・デート服”と書き込んだ。




そして連絡先を教えてくださいという欄に自宅の電話番号と氏名だけ書いて潮見さんに渡すと



「ありがとう、沙良ちゃん!!
来月のシックスティーン楽しみにしててね~!!」



ニコニコ笑って、私に大きくバイバイをした。





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