ボクがキミをスキな理由【短編集】


「う~ん、どうなんだろ。
意識…っていうよりは、巣立ったヒナドリを見守る親鳥の気分??」

「はあ?なんだそりゃ。」



拓海と玲央は

「意味わかんねーんだよ!!!」

とか言いながら俺の頭をポカスカ殴る。



「え~っ!!??
だって一番それが近いんだもん!!」


“ありがとう”って言いながら俺の部屋を出ていくユミちゃんは、一回り大きく見えた。俺の知ってるユミちゃんより大きくたくましいハートを身につけたように見えたんだ。



美人で

したたかで

弱い男なんて手玉にとって

高飛車で

高値の花。



そんなイイ女にユミちゃんならなれる気がした。



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