ボクがキミをスキな理由【短編集】
テストが終わった後、成宮くんの側に駆け寄って
「ごめんなさい!!
私、何も知らずに成宮くんの大事な消しゴム借りちゃって……。」
シュンとしながら謝ると
「大丈夫。俺テスト中、消しゴムは使わないから。」
そう言って成宮くんはニッコリ微笑む。
「…えっ??」
言ってる意味がわからなくてポカンとしてると
「俺…、一応アタマだけはいいからね。」
その言葉を聞いて、私は成宮くんの成績が常に学年トップだったことを思い出す。
「…あっ…。」
「…ね?だから俺のコトは気にしなくて大丈夫。それより星野さんはテスト大丈夫だったの?」