天然姫と3匹の狼




「・・・・おーい・・・あのー・・・・



気づいたら俺は菜美の顔をぼーっと見ていた


『あっ・・・なんか言ったか?』




「あの・・・颯ちゃんは?」


颯ちゃんか・・・・


『部屋にいるんぢゃね?』



「あっ・・・・ありがとう・・・」



俺は女なんて嫌いだ・・・


でも、なんだか菜美のことは気になるんだ・・・




「ぢゃあ・・・」


そう言って菜美は部屋から出ようとした



グイッ


俺は菜美の手を掴んだ



「あの・・・なんでしょう・・・?」


『いや・・・・あの少し話さない?』



「えっ・・・?」




菜美は戸惑いながら

ゆっくりソファーに座った


フワッ・・・



菜美からは男の匂いがした



「・・・なぁ」


『はぃ?』



「そのスエット・・・・」


『あっ!これ颯ちゃんのです♪』



嬉しそうに答える菜美に

なぜかムカついた









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