恋の色


*****


「お願い!後でクレープ奢るから!!」


さっきから玲美にお願いされていること

「でもな〜…」

「一人行けなくなっちゃったの!頼れるの美雨しかいなくて…」


男に興味のない私には何の繋がりもない合コン

もちろん

行きたくない


「昨日テレフォンカード貸してあげたでしょ♪」

「なにそれ。ケチじゃん」

「お願いだからあっ」

「…………はぁ」


こんな時玲美がもう少し性格が悪かったらと思う

玲美は性格が良くて

可愛いくて


「………分かったよ」


私はついそうに言ってしまう


「やったああぁぁぁ♪」


たぶん

その合コンが始まりだった

たぶん

その合コンがこれからの私の高校生活を大きく変えた

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