俺様のお姫様
「ッ……あ、ごめん。」


何故赤くなる。


「謝られても…。」


別に面白いなら笑ってくれちゃって全然構いませんが。


「だよね、えっと…結城さんは頭いいの?」


は?


「はい、まぁ。」


またしても奈々姫に答えられた。


だから何故あんたが答える!


まぁいいけど。


「この娘、さっき『学』って私が言っただけあって学年3位なんです。」


う~ん、人に言われると照れる。


「学年3位…」

「はい、編入早々やってくれちゃいましたよ。」


と語る奈々姫は呆れと驚き、数ヶ月前の出来ごとを思い出していた。


「へぇ、すごっ。」


先輩は驚くだけ。


「そんな感じですかね。」


そーですね。


って何がじゃ!!!


「ふ~ん、やっぱり興味あるな、結城さんには。」


ん?


「イロイロと教えてくれない?」


かっ…顔がっ。


何故か先輩は笑ってそう言うと顔を近付けてきたわけですよ!!


ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ…-



鼓動が早くなるのが手にとるようにわかる。


私、どうしちゃったの?


熱のせいで頭がおかしくなってるのは明らかだろう。


でもなんか…。


そうじゃない。


なんか違う。


顔が熱くなる。


どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。




目がグルグルと周りだす。


「陽夜?…ちょっ陽夜!!」


このままでは心臓が、いや顔から火がでる!!!


「わ…ワタシハ…。」











こっからさきはまたあとで。
< 23 / 48 >

この作品をシェア

pagetop