【短編】 先生・・・好きだよ

┗好きな人



翌日。

鏡の前でスカートの丈を直していた。



「ん~・・・もう一回くらい折っておこうかなぁ・・・よっ・・・と。これでヨシ!!可愛い可愛い」


「眞深ー!置いてくぞー」


「あっ!待って待って~」



バタバタ



「うるせーなぁ。階段くれー静かに降りろよな!」


「ごっごめん佑汰!!」


「もーいいよ。吹奏楽部も朝練あるんだろ?早く行こうぜ。」


「うん!」


「ご機嫌だなお前・・・」



昨日から佑汰とは気まずかったけど、いつもどーり二人で
登校。



「いってきます!!」


毎日途中でりーちゃんと待ち合わせ。



「眞深ぃぃーーー!!!おっはよーー」


「りーちゃんっ!!おっはよーーー」


「じゃ、オレ先行くわ」


「うん!」


「あれぇ~?昨日部活さぼったのにごっきげんだねぇ~?スカートもいつもより短いし~!気合入ってるぅ~!」


「き、気合なんては・・・入ってないよぅ・・・。」


「あれぇ~?冗談だったのに図星ぃ~??≫」


「うっ・・・」


「どーしたのかなぁ?眞深ちゃ~ん?」


「えっ?いやっ・・・何にもないよ?」


そのとき、りーちゃんがかすかに笑った気がした。


「あたしには眞深がごっきげんな理由分かるし~≫」


「えーーーーーーーー!!??なっなっなんで・・・?」




*
< 11 / 58 >

この作品をシェア

pagetop