【短編】 先生・・・好きだよ




「眞深っ!どこだ!?眞深っ!」



奥村先生の声はかなり必死そうだった。

でもなんで私がいない事を知っているのだろう・・・?



「つっ・・・せんせ・・・・」



泣いたから鼻声だった。



「眞深っ!?どこだ?」


「っと・・・理科準備室の前です・・・」


「はぁはぁ・・・いたっ!ったく・・・お前なぁ・・・」



奥村先生は汗かきながら困ったような笑顔を浮かべた。

そり瞬間・・・りーちゃんと佑汰の顔が頭に浮かんだ。



「あっ・・・」



その笑顔に耐えられなくなって涙があふれた。



「っつ・・・うっ・・・・」


「え?何・・・眞深・・・泣いてる?」




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