~天に背いて~<~天に送る風~第二部>
「あなたもご覧になったことがおありでしょう、人と人が争う様を」
「当然、あるが」
「わたくしの中でも同じことが起きています」
「いったい、どちらが優勢なのだ」
「わかりかねます、王子」
「ならまだよい」
今度は安堵の目で王子は彼女を見た。
「君が結論を出した時が、終わりのときだ」
「終焉、ということですか?」
「だって君は邪眼、私はオオカミ男、落ちのびる先はない、いや、そこは地獄と決まっている」