ブリーフ エタニティ


「もし付き合ったあと彼女がこの店に来たら渡してって彼から受け取ったもの。開けてみたら?」

「えええ怖いんですけど。ただ一人で確認するのはもっと怖いんでここで開けさせてください」

「どうぞどうぞ」

恐る恐る封を切ると1枚の便箋。
手紙なんてもらったのは付き合っていた時もなかったのに。

『若菜へ
この手紙を読んでくれてるってことは、きっと俺の強引な告白を受け入れてくれたんだよね。
まずはありがとう。
今の心境としてはこの手紙は読まれずに燃やされてるんじゃないかと思うんだけど、そうじゃないことを期待してます。
直接自分がどこまで短い時間で話をできたかわからないけど、やっぱり話し足りなかった大事なことはゆっくり会って話したいので、強引ではあるんだけど一度台湾に来て欲しいなって思って。
飛行機のチケットもいれさせてもらいました。
もし日程が難しければ変更するのでメールください。
それでは改めてこれからもよろしく。
愛を込めて。
恵司』

照れくささがいきすぎて感動というよりも思わず吹き出してしまった。
念のため封筒を覗くと、書かれていた通り飛行機のチケット。日付を確認すると、まだ何も予定の入っていないゴールデンウイークに合わせてくれていた。


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