ありときりぎりす。ですよね?

「家の目の前で死なれると迷惑だ。

それに……これから家でパーティーを開くんだが、バイオリニストが病気でな。
お前、バイオリン出来んだろ?」


『出来るけど、なん…』


「反省してんなら混ぜてやる。」


『クッ すげー、こじつけ。』


「………混ざらなくて良いようだな。じゃあ…」


『嘘です!!
ごめんなさい!!

頑張ってバイオリン弾かさせていただきます!!』


「最初からそう言え。
阿呆が。」



こうして、きりぎりすさんはありさんに苛められながらも、仲良く暮らしたのでした。



めでたしめでたし!!!

(ありときりぎりすがそんなに長生きできるかどうかは知らない。)



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