恋海-私と彼の恋の伝説-


棗は少し不機嫌そうに文句を言っていた。


確かに、遅い。


海なら、一番最初に来てくれると思ったのに。



それから20分ぐらい経っても来ない海。



本当に来ないのかな。




すると、海の近くの坂から下ってくる一つの自転車と人。



そこには海が乗っていた。



「海―!!遅いよー!!」


そういって、葵はまだ泣いているような声だったけど叫ぶ。


棗は少しホッとしたような感じだ。



< 354 / 359 >

この作品をシェア

pagetop