彼氏はドクター
「恥ずかしい?ちょっと診るだけだから。大丈夫だよ。」

…私は静かに服をめくった。

「すぐ、終わるからな。ちょっと冷たいかもしれないけど、我慢して」

彼方は真剣な表情になった。

ビクッ。
冷た。

「大きく息吸って……吐いて…」

「スー……ハー」

うまくできてるかな?

「はい。いいよ。奏、緊張しすぎ。心臓の音、凄かったぞ。」

いつものように、彼方は笑ってくれた。

< 17 / 118 >

この作品をシェア

pagetop