“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「ひっく・・・。
綾香ずるいよ~。
あんなにかわいいくせに、
凌まで持ってっちゃうんだもん。
ほんと。
ずるい・・・」
自分の意気地のなさは棚に上げて、
保健室の天井を見上げ、
鼻水をすする。
でも。
「凌も、綾香も、大切だもん。
だから。
きっと。
これでよかったんだもん」
ポツリと口にして。
でも、心の中では。
よかったなんて、これっぽっちも思ってなくて。
苦しい気持ちだけが渦巻いていて。