“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「ん?
あ・・。
プール」
思わず正直に行き先を口にしたあたしに、
「は?
何で?
あんた“かなづち”じゃん」
綾香が眉間にしわを寄せ、
目を細めた。
「いや。
あの。
それは・・・」
「あんなヤツと一緒にプールなんて、
また北村くんが誤解するでしょ?
あんた。
自分から話をややこしくしてどうすんの?
やめなさい」
綾香は小さいながらも威圧的な声であたしの耳元に囁き、
顔を振って頬にかかるサラサラの長い髪を振り払い、
仁王立ちして腕を組んだ。