“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
プチ。


イラつきながらボタンを押し、
ケータイを耳と肩ではさみながら、


「宏。
さっきから、うるせぇよ」


遥に聞こえないように、
低く小さな声を発すると、


「凌!
メール見たなら、
ちゃんと返信してよね!!」


宏の、男のわりに高めの、
小さな犬が吠えるような、
きゃんきゃんと大きな声が響いてきた。
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