“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
だからこそ。


“部屋でキスは、まずいだろ”


なんとか理性を保とうと、無理やり遥から手を引き剥がし、欲望をねじ伏せようと試みる。


それなのに。


オレの心の中なんかおかまいなしに、離れようとするオレの腕に、そっと添えられる遥の手。



その小さな手の感触に。
その小さな手のあたたかさに。



オレの男としての本能がざわついて。

押し殺そうとしていた遥にキスしたい欲求がムクムクと頭をもたげ、

それがふくらみ、

遥を押し倒したい衝動にさえ、駆られ始める。
< 772 / 928 >

この作品をシェア

pagetop