~天へ送る風~
またもや、後日談。
後で教会で告解を聞いた神官は気絶した。
その告白は、まやかしであると彼は言った。
だが、相手は花乙女のアレキサンドラ。
微に入り細に入り切々と訴えるのだ。
「蛇の姿を両断すればマグヌス殿が現れると思っていたのです。だが、おかげでこの国の真の名宰相殿を失ってしまうところだった」
と……。
「宰相様が恐ろしい大蛇(おろち)だったなどと、思いもせず……」
しばらく彼は人前に姿を現さなかった。
粗末で質素な部屋で神に祈りでもしていたのだろう。