~天へ送る風~

 別段なんともなかったしちょっとしょっぱいだけ。

 硫黄か何かが入っているのであろうか。アレキサンドラは首をひねったり回したりしたが、


「さしあたって、肩こりがなくなったかな」


「お年寄りに大人気だな」


「ラベルには『薬効には個人差があります』と『毎日欠かさずおのみ下さい』と記入するのをお忘れなく、王子」


 手元のラベル書きの作業に目をやりながら、


「毎日飲むのか、これを……」
「そうはいっても買い手の自由。あっそだ!」


 まだある、まだある。
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