仮面の下に捕らわれて
「ふぅん…好きな奴居るんだ」

急に相手の目つきが変わってゾクリと寒気がする。
でも言ってしまったことを引っ込める気はないし、今更無理だ。

「あんたと違って大人で優しくてかっこいいんだから!ずっと好きなんだから!諦めるなんて嫌…」

現実が見えて最後の言葉が尻すぼみになる。
私が断ったら…私だけじゃなくお母さんも不幸になる。あの父親のせいで…
















「それなら条件をつけてやるよ。それが出来たら婚約は破棄してやる」

「条件…」

「それが無理なら俺のものになれ」




















「本当に?」

「男に二言はない。但し、条件はお前が婚約の件を了承してから伝える」

「条件を知りたいわ」

「条件を飲むと先に約束しろ」






















「…飲むわ」
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