超イケメン☆ホストクラブ
「うっわ…リュウちゃんが、ミカちゃんをとうとう怒らせた…」

天馬が芝居がかった大げさな言い方をする。

「私を怒らせたら、どうなるのかわかってますよね……」

締めていたネクタイを軽く緩めつつ、三日月がソファーから静かに立ち上がる。

その立ち姿に、一瞬鬼気が漂うようにも感じた。

「げっ…悪かったって! 怒るなって、三日月! 喧嘩したりして、すまなかったってホントに……!」

流星があわてたように謝る。

「いいえ、許しません。日頃から、あなたには目に余るものがありますし、

今ここで、性根を叩き直しておかないと……さて、どうしましょうか?

喧嘩で理沙に恐い思いをさせたところもあるし、彼女のいる前で、土下座でもしてもらいますか?」

三日月が流星を見下ろしながら、かけているメガネを指でスッと押し上げた。
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