超イケメン☆ホストクラブ

「理沙、あのかっこよさげな男の人のこと、知ってるの？」

聞かれて、一瞬答えに困った。

「し…知らないってわけじゃないけど……」

「そうなんだ。だったら、早く会ってきた方がいいよ？　あんまり人が増えすぎると、理沙にもとばっちりとか来るかもしれないし」

「ああ、うん、わかった。ありがとう、教えてくれて」

手早くお礼を言い、中庭に走り出た。

わらわらと人が集まっているその中心に、ひときわ背が高く、愛想よさげに笑みを振りまいている男がいた。

――周りで見つめる女の子たちの目が、ハート型に魅了されているようにも感じて、これじゃあ言われたようにとばっちりが来ることもあり得るかもと思った。