甘い香りの、同居人。











しばらくしてお母さんが離れて、

お父さんと一緒に家に戻って行った。






私は、
2人のあとを追う先輩の背中を




気付かれないように眺めていた。









すると、先輩は視線を感じたのか
ゆっくり、そっと振り返って





「よかったな」






って、


キレイなお顔でおっしゃった。











先輩は、
私とお母さんを仲直りさせようとしてくれたんだ。












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