王龍2
「中の奴等と
一緒にしとけ」
「はい」
トシは
男達を引きずりながら
廃工場の中へ
入っていった
「みやさん
お送りします」
そう言って
黒塗りの車の
後部座席の
扉を開けるテツ
いやいや
ちょっと待て
「テツ。あたしは
バイクで来てるんだけど?」
「ご心配には
及びません。
みやさんのバイクは
俺らが責任もって
送り届けますので」
ニコリと笑うテツ
うん、嬉しいけどな?
あたしは・・・・・
バイクで帰りたいんだよ!!!