エージェント




「そういや、今日早く終わるけどサク、今日も来るの?」

「ラクの母ちゃんがずっといていいよって言ってくれるから、飽きられるまで」

「サク、お前なぁ…」



「え、なに。サクラいま、楽太郎ん家いるの?」

「聞いてトダトワー!夏休み中ずっといるんだよ!ガキじゃあるまいし、家に帰りたくないって駄々こねてさ!」

「駄々こねてねぇし。ラクの母ちゃんの許可もらってるし。食費だってやったわ」



朔羅、家に帰ってないんだ。

でも前も寝るために帰ってるだけとか言ってたし。


「いつになったら帰るんだよ…」

「知らねえよ。あの家、いま帰ると面倒くさそうだし。あんだけ俺には関わらないように手を回してたくせに、俺に面倒ごと押し付けようとしてるの丸分かりだろ」


トダトワの先を歩きながら、耳は後ろの3人の声に傾けてた。



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